離れて暮らす親の家に、外壁塗装の話が来ていませんか
Yahoo!知恵袋に、こんな相談が寄せられていました。都内で暮らす相談者の実家には、80歳の父親が1人で住んでいます。おそらく訪問営業がきっかけで、父親は10年ぶりの外壁塗装をしたいと言い出しました。ところが渡された書類を確認すると、塗料の説明が書かれた2枚の紙と、総額と父親のサインが入った同意書があるだけでした。見積書には施工面積の記載も、足場代の内訳も、使用する塗料の耐久年数や使用量も、工程の内訳も、諸経費・管理費の記載もありませんでした。相談者は「これではサインできない」と、契約を止めるために相談を投稿していました。
なぜ高齢の親の家は狙われやすいのか
同じような相談は他にもあります。ある相談では、年配の家族が、足場・外壁・屋根の各工程がいくらかかるのか、一つひとつの説明を受けないまま契約書にサインしていました。金額の内訳を確認する習慣がなかったり、その場で断りづらい雰囲気を作られたりすることが、こうした契約の背景にあります。離れて暮らす家族が普段の生活を見ていないぶん、契約が済んでから初めて事情を知る、というケースも少なくありません。
家族が確認すべき3つのポイント
- 見積書に内訳があるか
総額としか書かれていない見積書は、内訳を示す義務のある正式な見積書としては不十分です。施工面積(㎡)・足場代・塗料の種類と使用量・工程・諸経費が、それぞれ項目として分かれているか確認してください。 - 契約日と契約書面を受け取った日
訪問販売の契約は、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリングオフ(無条件解除)ができます(消費者庁の特定商取引法ガイドより)。「もう契約してしまった」と聞いても、まず日付を確認すればまだ間に合う可能性があります。 - 比較した会社が1社だけかどうか
1社の話だけで決めていないか、家族から聞いてみてください。外壁塗装は、同じ工事内容でも会社によって見積もり金額が大きく異なることが珍しくありません。1社だけの説明を信じて即決する前に、他の会社にも見積もりを依頼することを提案できます。
「まだ大丈夫そう」に見えても、確認だけはしておきたい
一方で、「うちの実家はまだ大丈夫そうだから」と静観しているケースもあります。ある相談では、築25年の実家について「周囲を見ても外壁塗装をしている家はそうそう見ないので、本当に15年ごとにやり直さないとまずいのか分からない」という疑問が投稿されていました。実際、目立った傷みがなければ急いで工事をする必要はありません。大切なのは、築年数だけで判断するのではなく、汚れ・ひび割れ・色あせ・チョーキング(触ると白い粉がつく現象)といった「見えるサイン」が出ていないかを、帰省した際などに実際に確認することです。サインが出ていなければ、今すぐ見積もりを取る必要はありません。サインが出ていれば、まず情報を集める段階として一括見積もりを使う選択肢があります。
ビフォー/アフター
ビフォー(親が1人で訪問業者の話だけを聞いて判断)
- 見積書の内訳を確認する人がその場にいない
- 契約を急がされても、断る理由を1人で組み立てる必要がある
- 契約後に家族が知って初めて事情が分かる
アフター(家族が一括見積もりの利用を提案)
- 親と相談のうえ、家族が一緒に複数社の見積もりを集められる
- 比較した上での契約になるため、判断の材料が1つではなくなる
離れて暮らす親の家の外壁が気になっている場合、まず無料の一括見積もりで複数社の話を集めることから始めてみてください。契約を急ぐ必要はありません。